《付録》授業計画案 (小学校5年生~6年生)

練習帳 授業の導入

 

練習帳 ワークシート1 手話

 

練習帳 ワークシート1 解説

ワークシート1 解説文

みんなジェスチャーで色々表してみて、どうだったかな? 少し難しいのがあったんじゃないでしょうか。
特に、(ウ)と(エ)と(オ)のところ、難しかったと思いますけれども、手話ではきちんと表せていました。それはどうしてかというと、手話には「NMM」という、手ではない部分の体の動きがあるからです。例えば、「もし〜だったら」と言うときには、少し目が大きくなって顔が前に出ていました。そして(オ)のところの「なぜ」と言うところでは、「なぜ」という手を表しながら、口が「po」という風になっていました。こういう所を見ても、ジェスチャーと手話は違うということがわかりますね。

 

練習帳 ワークシート3 手話

 

練習帳 ワークシート3 解説

ワークシート3 解説文

同じ内容でも、国が違うと手話も色々でしたね。確かに、4つの手話で似ている所はありました。
「時間がない」ということを説明するときに、この手の時計があるところを指したり、車に関係する手話で、ハンドルを握っている手の形がある。それは4つともありました。でも、違うところもたくさんありましたね。男の人を表す手話、日本では、こう(手話表現)。アメリカでは、こう(手話表現)。香港では、こう(手話表現)。ブラジルでは、こう(手話表現)。全然違います。人が急いでいるところを表す手の形も、こういうの(手話表現)があったり、こういうの(手話表現)があったりでした。「誕生日のパーティーに遅れそうで、それで急いでいる」という理由を説明している部分の表現や、文法は大きく違っています。世界には、100以上の手話があることがわかっています。

 

練習帳 ワークシート4 手話

 

練習帳 ワークシート4 解説

ワークシート4 解説文

今見てもらった4つの文の、手の動きは同じでした。「子ども 来る 指差し(PT)」ですよね。だけど、文の意味は全部違います。
(ア)は、「子どもが来る」という普通の文です。(イ)は、少し目が大きくなっていたと思うのですけれども、「子どもが来るの?」という質問をする文です。(ウ)は、口の形が少し変わっていました。これは、「子どもが今来た」という意味になります。そして最後の(エ)は、「子どもが来ない」。少し首振りがついていましたよね。このように、いろいろなNMMによって、文の意味が全然変わってしまうんですね。