お子様の聞こえでお悩みのお母さん、お父さんへ
特定非営利活動法人
日本手話での教育に興味をもったら
「聞こえる両親のご家庭で日本手話を育てる環境を」と理屈ではわかっていても、いざ行動に移そうとしてもどうしたらいいのかわかりませんよね?
まずはご両親が、聞こえにくい・聞こえない人たちの世界に飛び込んでみてください。
それが最初の大きな一歩となります。
乳児向けのプレスクール「めだか」
学校法人明晴学園が運営する児童発達支援事業所「明晴プレスクールめだか」では、お子さんの言葉の獲得が遅れないよう生後すぐから相談を受け付けています。
めだかのスタッフは、お子さんの気持ちが一番わかるろう者の指導員と、ご両親の気持ちがよくわかるろう児の保護者です。お子さんの成長と共にご両親やご家族を支援しています。
ろう者の指導員は、お子さんの表情や行動などから、お子さんの気持ちを汲み取りご両親に教えてくれたり、成長に合わせた対応の仕方を丁寧に教えてくれます。
また、お子さんが成長する過程で身につけていく、ことばやこころの発達、ろう文化と聴文化の違いなどをわかりやすく解説し、子育てに必要な手話表現を指導してくれます。
一般的な手話教室では教えてくれない、小さいろう児への接し方を中心にリアルタイムで学ぶことができる場です。聞こえるスタッフもいるので、手話を全く知らない方でも安心して通うことができます。
「日本手話」で教育を受けられる「明晴学園」
日本で唯一、聞こえない、聞こえにくい子どもたちが、彼らの言語である「日本手話」で教育を受けられるろう学校です。日本手話は、日本語とは別の独自の文法構造をもつ自然言語です。明晴学園では、日本手話を第一言語、日本語の読み書きを第二言語として教育をしています。
幼・小・中の12年間、バイリンガル・バイカルチュラルの一貫した教育を受けることができます。
手話をもとに、子どもたちはあらゆることを話し、また学ぶことができます。
もちろん日本語や英語の読み書きも習得し、手話と日本語のバイリンガルに育っています。
聞こえなくても聞こえる子と変わりなく学ぶことができるのは、明晴学園に十分な手話の環境が整っているからで、日本にはほかにこのような学校はありません。
日本手話を覚える方法は?
日本手話を覚えるためにはどうしたらよいか?
方法はいくつかあります。
ここではいくつかある勉強方法をご紹介いたします。
手軽に始める
NHKみんなの手話
私立ろう学校「明晴学園」教頭の森田先生が講師を務める番組です。
毎年4月からはじまります。面白く丁寧に解説しながらすすめられるので、初心者にはぴったりです。
書籍と動画「文法が基礎からわかる 日本手話のしくみ」
日本手話の文法(発音、語彙、文法、表現など)を、基礎から解説した文法の入門書です。本に沿って手話の動画があるので、写真だけではわからない動きもよくわかります。
練習帳と動画「日本手話のしくみ 練習帳 DVD付」
入門書「日本手話のしくみ」に沿って学習を進めることができる練習帳です。
動画を見ながら、繰り返し学習することで手話の基礎が身に付きます。
おとうさん、おかあさんのための手話文法講座
当サイトで掲載している手話文法講座です。解説の日本文を読んでから動画を見ることができます。一部の大学などで教材として使われています。手話の読み取り練習としても活用できます。
本格的に始める
手話寺子屋
日本手話をナチュラルアプローチ法(日本手話のみでの教授法)で教えてくれる手話教室です。入門からあるので、初めて手話を学ぶ人にはおすすめです。
BBED 手話サロン
BBEDが主催する日本手話教室です。ろう児をもつ保護者が日本手話を学べるように、お子さんと一緒に参加できる手話教室としてスタートしました。定員に余裕があれば一般の方も受講できます。ろう児の保護者は、満員でも年度途中でも受講することができます。(保育はありません)
家庭での手話環境
日本手話CL絵本「ボール」
日本手話で重要、かつ、まだ言語を習得する前の赤ちゃんが自然に理解できるCLを使った絵本です。お母さん、お父さんも動画を見ながら、真似することから始められます。
日本手話絵本DVD「のっとくんと絵本を楽しもう」
一般に発売されている人気のある絵本をろう者が日本手話で読み上げてくれるDVDです。お近くの図書館でDVDに掲載されている絵本を借りて、DVDを流しながらお子さんと一緒に真似しながら日本手話の絵本読みを体験してみてください。